データ復旧業者の選択を誤るとデータに致命的な破損が生じ、データ復旧ができなくなります。
ここではデータトラブル(論理障害・物理障害)の際に、どのようなデータ復元業者を選ぶべきか注意点・比較ポイントをご紹介します!
データ復旧業者を選ぶ上で一番重要なのは「技術力」です。
何故なら、本来データ復旧とは障害を起こしたメディアからデータを回収するという作業であり、ダメージを受けたメディアに対し更に負担をかける事になります。つまり、データ復旧作業を実施したことにより、障害を起こしたメディアに致命的な障害が発生するというリスクがあるのです。致命的な障害を起こしたメディアからはデータ復元をすることができません。
昨今、データ復旧ソフトやPC-3000などのデータ復旧ツールが販売されており、何のデータ復旧に関する知識・技術を持たなくてもある程度のデータ復元を行うことができるようになりました。パソコン修理業者などが行うデータ復旧サービスの殆どはこれらのデータ復旧ソフト・ツールを使用したものとなります。しかし、これらのデータ復旧ソフト・ツールは高精度とは言えず、障害メディアに対する負荷も強いのでデータの致命的破損の発生リスクがあります。これらのデータ復旧ソフト・ツールを使用する業者はデータ復元に関する専門的な知識・技術を持たず障害状況を把握せずにデータ復旧ソフト・ツールを使用するため、それによってデータに致命的破損が生じた事例が多くあります。
技術力の高いデータ復旧業者は、データ復旧作業によるデータ破損リスクを熟知していますので、それらのリスクを低減させつつ障害状況に合わせた適切な復旧プランを構築し、作業を実施します。
国内にある殆どのデータ復旧業者はデータ復旧ソフト・ツールに技術依存しており、データ復元に関する専門的な知識・技術は持っていません。そういった業者は、事前に障害状況を見極める知識・技術に乏しいため、データ復旧の依頼が来た場合は取りあえずこれらのデータ復旧ソフト・ツールを使用しデータ復元の可否を判定します。一般のデータ復旧業者がいう「初期調査」はこの作業にあたります。
問題は、これらのデータ復元ツール・ソフトは障害メディアに大きな負荷をかけるため、障害状況を把握せずにデータ復旧ソフト・ツールを使用したことにより致命的なデータ破損を引き起こすケースが多くあります。
本格的なデータ復旧作業を始める前に、障害メディアにどういった障害が生じているのか障害状況を事前調査し、破損リスクを低下させつつ最も高精度でデータ復旧を行う適切な復旧プランを立てた上で実行する事が大切です。
また、データ復旧成功率を高める上ではPDCAサイクルによるリトライ作業を行う事が大切です。障害状況がひどく、障害原因が複数存在する場合は一度のデータ復旧作業でデータ復元に成功するとは限りません。
大抵のデータ復旧業者は経費削減のため、リトライ作業は無しもしくは数回程度です。つまり、データ復旧ソフト・ツールをかけてみてデータ復旧できなければすぐにデータ復元不可判定を出します。
GLCデータテクノロジーは独自技術による障害状況の事前調査に基づき適切なデータ復旧プランを立てた上でデータ復旧作業に取り組みます。また、仮に復旧できなくてもリトライを繰り返すことでデータ復旧成功率を高めます。
これらのスキームが他社復旧不可案件でも高いデータ復元成功率を誇る理由です。
データ復旧ソフト・ツールの普及により、専門的な知識・技術を持たなくとも低技術なデータ復旧サービスを実施する業者が増えてきており、サービス価格・料金も多様化しています。
例えばハードディスクの重度物理障害(開封作業が必要な障害)で、50万円程度の見積りを出す業者もあれば3万円程度の見積りを出す業者もあります。
ここで注意しなければならないのは、データ復元に使用する技術力は各社で大きな隔たりがあるということです。前述の通り、殆どのデータ復旧業者はデータ復旧ソフト・ツールを使用してデータ復旧を行いますが、これはメディアに負荷がかかりデータに致命的な破損が生じるリスクが増加します。これらのソフト・ツールを使うこと自体に経費はかからないため、低価格を売りにサービスを展開している業者も多いです。ハードディスクの重度物理障害で3万円というのは明らかに安すぎますし、こういった業者はデータ復旧ツール・ソフトを使用している業者である可能性が高いです。
また、重度物理障害が発生しているメディアからデータ復旧作業を行うには、クリーンルームなどの適切な作業環境が必要となります。こういった作業環境を整えずに通常空間などでハードディスクの開封作業を実施するデータ復旧業者も存在し、そういった業者に依頼したことでデータ復旧が極めて困難になった事例もあります。GLCデータテクノロジーは他社復旧不可案件を取り扱うことが多いのですが、最悪なケースではHDD内部のプラッタディスクに指紋が付いていた事例もありました。このようなケースはデータ復旧を成功させるのは極めて困難です。
価格性のみを重視して低技術のデータ復旧業者にデータ復元を依頼したことにより、データに致命的破損を起こした事例が多くあります。致命的な破損を起こしたデータを復旧することはできません。
データ復旧業者を選ぶ際は、価格も重要ですが何よりも技術力を優先するようにしましょう。